介護業界で活躍する職種の中に、とても名前が似ているものがあります。それは介護士と介護福祉士です。福祉という文字がついているかいないかの違いですが、両者の間では明確な違いがあるので、しっかりと確認しておくことが大切です。
まず、介護士とは、資格を持っている・持っていないに関わらず、介護の仕事に従事している方たちの総称です。つまり、介護施設にて介護サービスを提供している職員たちのことを総じて介護士と呼ぶわけです。
一方、介護福祉士とは、介護福祉の分野において唯一認定されている国家資格を所有している介護士のことを指します。介護士の方と同じく、介護施設で介護を必要としている方のお世話を行うことはもちろんのこと、その他にも現場の責任者として介護士の方へ指導を行ったり、施設の運営を行ったりすることも仕事内容に含まれます。
このように、介護士と介護福祉士の違いは、国家資格を所有しているかどうかが大きなポイントとなっています。仕事内容に関しては、介護福祉士の方が担うべき役割が多いですが、基本的にはあまり変わりません。つまり、介護を必要としている方のお手伝いを行い、自立した生活を営むことができるような手助けをすることが共通の役割であると言えるでしょう。
多く異なる点を挙げるとすれば、それは給与面や待遇に関してです。介護士と介護福祉士の給与を比較してみると、介護福祉士のほうが資格手当などが出るため、もらえる金額が多くなります。介護業界で長期的に働きたい人は、介護福祉士を目指すと活躍の場が広がるでしょう。